僕が愛しているのは義弟



「そんなことないよ。オレも今、来たところだから」


「それならよかった」


「あっ、そうだ、葵。太一がお前の入学祝いをやろうと言ってくれたんだ」


 葵の入学祝いのことを葵に伝えておいてくれと太一に頼まれたけど、今ちょうど太一もいることだし、オレは葵の入学祝いのことをすぐ葵に伝えた。


「太一くん、ありがとう。嬉しいよ」


 葵はすごく喜んでいた。


「オレも葵に喜んでもらえて嬉しいよ」


 葵の言葉を聞いて、葵の入学祝いを提案してくれた太一も喜んでいた。


「あと、梓と遼祐も来てくれる」


 オレは梓と遼祐も来てくれることを葵に伝えた。


「梓ちゃん、ありがとう。遼祐さん、ありがとうございます」


 梓と遼祐も参加してくれることを知って葵はとても嬉しそうだった。


「いいのよ、お礼なんて」

 笑顔の梓。


「いいよそんな、お礼なんて」

 笑顔の遼祐。


「それでいつにする? 四月の第三土曜日でいいか?」


 太一はオレたちに訊いた。


「私は大丈夫」

 と、梓。


「オレも大丈夫」

 と、遼祐。


「オレも大丈夫。葵は?」


「オレも大丈夫だよ」


「よし、決まり。じゃあ、第三土曜日で」


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