僕が愛しているのは義弟



 四月の第三土曜日。


 今日は葵の入学祝い。



 朝食を済ませ、準備をしたオレと葵は待ち合わせ場所へ向かった。


 待ち合わせ場所に着いたオレと葵は、太一と梓と遼祐のことを待った。


 オレと葵が待ち合わせ場所に着いてから二・三分経って、


「隼翔‼ 葵‼」


 オレと葵を呼ぶ声が聞こえて、その方向を見ると、


「太一‼」


「太一くん‼」


 オレと葵も太一の名前を呼んだ。


 そして太一が待ち合わせ場所に合流した。


「太一くん、今日は本当にありがとう」


「そんないいよ、わざわざお礼なんて」


 次に梓が待ち合わせ場所に合流した。


「梓ちゃん、今日は本当にありがとう」


「そんなわざわざお礼なんていいのよ、葵」


 そして遼祐も待ち合わせ場所に合流した。


「遼祐さん、今日は本当にありがとうございます」


「いいよ、わざわざお礼なんて」


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