僕が愛しているのは義弟
五月の中旬のある日の放課後。
オレと遼祐は久しぶりに一緒に帰っていた。
「一緒に帰るの久しぶりだな。クラスが違うと、なかなか時間が合わないもんな」
「そうだな」
オレと遼祐は話足りずにオレの家の方向と遼祐の家の方向の分かれ道で少し立ち話をしていた。
すると……。
「隼翔、いきなりだけど休みの日で空いてる日ってある? ちょっと連れていきたいところがあるんだけど」
「連れていきたいところ?」