僕が愛しているのは義弟
一学期の期末テストが終わって、ある日の休日。
オレと太一はファーストフード店で昼ごはんを食べていた。
「今日のこと、遼祐も誘ったんだけど用があって来られないんだってさ」
「……そうか……」
まさか遼祐が今日のことを断ったのはオレが原因……?
「なあなあ、そういえば遼祐といえば、遼祐と葵、あいつら本当にモテるよな。今なんて遼祐派と葵派があるくらいだもんな。で、思うんだけど、そんなモテモテツートップのあいつらが好きになる女子って、どんな子なんだろうな。きっと、あいつらが好きになる女子はとびきりいい女なんじゃないのか」
「……‼」
「……おい、何むせてるんだよ。大丈夫か?」
「……あ……ああ…………」
……い……言えない……。
モテモテツートップの二人が……実はオレのことを…………だなんて……口が裂けても言えない…………。