僕が愛しているのは義弟



 葵とは気まずいまま、次の日の朝を迎えた。


「おはよう、隼翔兄」


 ダイニングテーブルに入ると。
 すでに葵が。


 葵はいつもの様子に戻っていた。


「おはよう」


 昨日の葵とのギャップ。
 そのことに少し驚きながらも、いつものように挨拶を返した。


「隼翔兄、これから時間ある?」


「ああ」


「行きたいところがあって、
 付き合ってほしいんだ」


「行きたいところって?」


「行けばわかるよ」


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