僕が愛しているのは義弟
しばらく雑談してからカフェを出たオレと太一と遼祐は、次にボウリング場に行った。
そしてボウリングを終え、ボウリング場を出たオレたちは、そろそろ夕ご飯を食べようということになってファミレスへ向かった。
ファミレスに着いて、夕ご飯を食べているとき……。
「オレたちさ、もし違う大学に行っても、こうしてたまに三人で遊びたいよな」
太一もオレと同じようにそう思ってくれていた。
オレも大学に行ってからも、こうしてずっと太一や遼祐と一緒に話したり遊んだりしたい。
そして大学を卒業してからも、ずっとずっとこういう関係でいたい。
「そうだな。でもその前に高校卒業するまでにも会えるだろ。まだ二学期と三学期があるわけだし」
オレは高校にいる間も太一や遼祐と会う機会はあると思ったし、会いたいと思った。
「そうだけどさぁ。でも、あっという間だと思うよ、残りの高校生活」
確かに太一の言う通り、あっという間に過ぎてしまうと思う、残りの高校生活。
実際、高校に入学してから今日まで、あっという間だった。
だから今日から高校を卒業するまでの方が短いわけだから、きっともっとあっという間だと思う。