僕が愛しているのは義弟



 * * *


 葵が行きたいという場所へ向かっている。

 歩いているうちに場所は予想がついた。



「懐かしいでしょ」


 やっぱり。


「あぁ」


 ここは俺と葵のお気に入りの場所。


「急に来たくなったんだ」


 この場所の景色。

 本当に美しい。


 現実の世界とは思えないくらいに。


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