僕が愛しているのは義弟



 オレは、これからも葵とたくさんの思い出をつくっていきたい、数え切れないくらいのたくさんの思い出を……。



 こうして高校の卒業式前日が過ぎていった……。












 そして高校の卒業式当日。



 オレは、いつもより早く目が覚めた。

 まだ早いから、もう一度寝ようと思ったけど、たまにはこういう早い時間に起き上がるのもいいなと思い、そのまま起き上がった。

 起き上がってまず窓へ向かい、そして窓のカーテンを開けた。

 まだ時間が早かったから外は少し薄暗かった。

 オレは、いつもの起き上がる時間になるまでゆっくりすることにした。


 いつもより早く起きると気持ちにゆとりができて良いと思った。

 気持ちがとても落ち着いて癒される。


 癒されるといえば鳥の鳴き声もそう。

 静かな早朝に鳴く鳥の声は、よく通ってとても美しく聞こえる。

 目を閉じて聞くと、その美しさと癒しをより良く感じる。

 オレは目を閉じて鳥たちの鳴き声に聞き入っていた。


 そうして鳥たちの鳴き声に聞き入っていたら、いつの間にかいつもの起き上がる時間になっていた。

 オレは、そろそろ学校に行く支度をしようと思った。


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