僕が愛しているのは義弟
心が癒されながら、いつもの思い出のあの場所に着いた。
この場所もいつ来ても美しい。
その美しさも全く裏切らない。
オレと葵は、この場所で静かに過ごしている。
手をつなぎ寄り添いながら……。
「隼翔」
オレの方を見た、葵。
「うん?」
オレも葵の方を見た。
「これからもよろしくね」
笑顔の葵。
「オレの方こそこれからもよろしく」
オレも笑顔になった。
かわいい葵。
大切な葵。
……そして、愛している葵。
そんな葵と一緒にいたい。
ずっとずっと一緒にいたい。
これからのことは、どうなるのかわからないけど……。
今は……ただ今は、葵と一緒にいたい…………ただそれだけだ。
end