僕が愛しているのは義弟
葵は笑顔でそう言って、オレをテレビの方へ連れて行った。
オレは葵とテレビを観ている間、父さんが言っていたことを思い出していた。
父さんがオレに話したことを姉ちゃんにも伝えてほしいと頼まれたことを。
いつ姉ちゃんに言おうか、夕食後にでも言おうかと思った。
そして夕食後、オレは、とりあえず自分の部屋に戻った。
それから少しして姉ちゃんも自分の部屋に戻った様子だった。
オレは姉ちゃんの部屋に行く前に姉ちゃんにメールを送った。【ちょっと話があるんだけど、今から姉ちゃんの部屋に行ってもいい?】と。
姉ちゃんからは【いいよ】という返信がきた。
そしてオレは姉ちゃんの部屋の前に行き、もう一度、姉ちゃんにメールを送った。
【今、姉ちゃんの部屋の前にいる。今から入るよ】と。
姉ちゃんからは【いいよ】という返信がきた。
それからオレは姉ちゃんの部屋に入った。