僕が愛しているのは義弟
「でも、テストが終われば、またいつでも来ることができるよ」
オレは気持ちを切り替え、それを葵にも言った。
「そうだね」
葵は、また笑顔に戻った。
オレは「そろそろ帰るか」と言うと、葵も「うん」と言って、オレと葵は家へ向かった。
家に帰って昼ごはんを食べた後、葵が「一緒にテスト勉強しよ」と言った。
オレは「いいよ」と返事をして、オレと葵はオレの部屋で一緒にテスト勉強をした。
そしてテスト期間が終わり、あとは夏休みがくるのを待つばかりだった。
そして、一学期の終業式の日がきた。
終業式が終わって、オレは家に帰るところだった。
明日からの夏休みは一体どんな夏休みになるのか、オレには想像がつかなかった。
オレは何事もなく穏やかに過ごせることを願った。
そう思いながら歩いていたら、いつの間にか家に着いた。
家に入ると、
「おかえり、隼翔兄」
葵は、すでに帰っていた。
「ただいま」
オレは葵にそう言った後、着替えようと自分の部屋に行こうとした。すると……。
「隼翔兄、明日、覚えてるよね」
帰ってきた早々、葵がオレに念を押すように言った。