メーティスの真実
研究所からは物音一つ聞こえてこない。透は水を飲みに行こうとリビングへ向かう。廊下に響く自分の歩く音がやけに大きく聞こえた。
「ん?」
リビングの電気をつけた時、透はテーブルに一枚の紙が置かれていることに気付いた。それに何気なく目を通した時、透の目は見開かれる。
「嘘だろ!あいつ何考えて……」
一瞬焦った透だったが、すぐにパジャマから服に着替えるため部屋へと向かう。ドクドクと心臓の鼓動がうるさい。それでも、足を止めることなどできなかった。
『美咲と透へ
私はこれから宗一の死の真相を確かめに行く。行く場所は感染症研究センターだ。でも、決して私を追ってくるな。消えるのは私だけでいい』
玲奈、絶対無事でいてくれ。そう心の中で何度も願いながら透は車に飛び乗った。
同じ頃、感染症研究センターの一室に玲奈は倒れていた。意識を失った玲奈の姿を、洋一がただジッと見つめている。
洋一の部屋には、寄生虫の本が並べられていた。そして、そのテーブルには寄生虫が飼育されている。
「あなたは知りすぎたんだ」
洋一はニヤリと笑い、意識のない玲奈を抱き上げた。
「ん?」
リビングの電気をつけた時、透はテーブルに一枚の紙が置かれていることに気付いた。それに何気なく目を通した時、透の目は見開かれる。
「嘘だろ!あいつ何考えて……」
一瞬焦った透だったが、すぐにパジャマから服に着替えるため部屋へと向かう。ドクドクと心臓の鼓動がうるさい。それでも、足を止めることなどできなかった。
『美咲と透へ
私はこれから宗一の死の真相を確かめに行く。行く場所は感染症研究センターだ。でも、決して私を追ってくるな。消えるのは私だけでいい』
玲奈、絶対無事でいてくれ。そう心の中で何度も願いながら透は車に飛び乗った。
同じ頃、感染症研究センターの一室に玲奈は倒れていた。意識を失った玲奈の姿を、洋一がただジッと見つめている。
洋一の部屋には、寄生虫の本が並べられていた。そして、そのテーブルには寄生虫が飼育されている。
「あなたは知りすぎたんだ」
洋一はニヤリと笑い、意識のない玲奈を抱き上げた。