Ti Amo
!!!
ガバッッ
「はあ…、はあっ」
布団を勢いよくめくり、
飛び起きた。
額には汗が滲み、
頬には涙が伝っている。
「またか…」
小さくつぶやいた
あたしの声は、
ツン、と鼻をつく薬品の臭いが漂う病室へと
静かに消えていった。
最近よく見る夢―――――
あたしは一人、
真っ暗な暗闇の中にいて…
幼い時の頃から、今までの記憶が
急にフラッシュバックしてきて…
駄目だ、
混乱してしまっている。