Ti Amo
今あたしが入院している特別室は、
一般の病室よりも明らかに広い。
その為、ベッドと病室の入口の間には結構な距離がある。
何の用?
ほんのたまにしか、
あたしに姿を見せないくせに。
ガラガラ...
静かな病室に扉の開く音が響く。
あたしは、入って来た人物を見て、ひどく驚いた…。
「…結愛、調子はどうだ、?」
お決まりの台詞。
もちろん父親が言っているし、入って来た人物が父親だったのも的中している。
ただ…
予想外だったのは…