恋泥棒の犯行予告

花畑の真ん中で、はちみつのツボを持って立つ俺。

何故かツボはふわふわしていて、手触りはまるで絹でできた羊のよう。


『ねぇ、なんでここにいるの?』


ツボに向かって話しかけても、返事があるわけない。


『ここに来たら君が眠ってたから。私も眠くなってきたよ』


驚いた。

ツボと意志疎通が取れた。


「ん……、」


そんなわけないだろう。

そこで目が覚める。
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