恋泥棒の犯行予告

おやすみ、といつもの言葉。

それから、軽い、触れるだけのキス。

もうただの幼馴染みじゃない。

ただの勉強仲間じゃない。

やっと思いの通じあったキスは、寝る前のからだには少し刺激が強かったようで。

弾む肩をなんとか抑えながら、スマホのカレンダーに印をつけて、布団にもぐった。

もちろん、眠れるはずなんてなかった。

< 220 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop