脳内毒舌侍③~番外編~
凉と不毛な会話で盛り上がるのが何より好きだ。目的をもった会話より、大切な会話より、不毛な会話が一番楽しい。
ま、凉 限定だけどね。
…ん?なんか女子達が騒いでる。
「げっ!!」
凉がビクッとなった。スゴい、椅子がガタッてなる。
「どーかした?」
そう尋ねれば、
「クズマゾ王子!」
と、凉が顔を近付けて小声で答えた。
「マジか、しぶといな」
逃げる?と、私が目で合図をすると、
涼は頷いた。
「女子に囲まれてやがるぜ…今だっ!」
と、凉。
「おうよ!」
と、私。
「「ついでに一時間目サボろう」」
「あははっ、ハモった!」
「マジだ、見事に!」
廊下を軽やかに駆けながら、二人でけらけらと笑うこの時間が好き。
たぶん。