こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
・・ん? 高岡さん?


『はい、立石です。』

ー立石ちゃん、申し訳ない!
 打ち合わせ、一人で行ってくれないか?


『え? ちょっ、無理です!
 どうしたんですか? 何かあったんですか?』


ーいやぁ…、実は孫が生まれたって連絡がきてね。はっはっは。
 さっそく今から半休取って、妻と娘のところに行こうと思ってね。


『いや、でもっ』


ーまぁ、君なら一人で大丈夫だから。ただ、話し聞いて、うんうん、って
 可愛く頷いてればOKだからさ。


『でも私、何もわかりませんし。先方の担当者が誰かさえ知りませんよ?』


ーじゃ、そういうことで、よろしくお願いしときます。


・・・切れた。
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