からふる。~第20話~
私と凜くんは地上に出た。
1時間のもぐらタイムを終え、お日さまに当たったら眩しくて目を細めた。
種が芽を出し花を咲かせる時もこんな感じなのかなとお花の気持ちになっていたところで凜くんがそわそわし出した。
「ねえさあやん。トイレどこかな?」
「トイレ?トイレは...」
辺りを見回してもそれらしきものがない。
そう言えば地下にあった気が...。
「下にあったと思うよ」
「ごめん。ちょっとダッシュで行ってくるぅ」
「うん、行ってらっしゃい」
いつもの10倍のスピードで再びもぐった凜くん。
1人取り残された私はビルや空を眺めて待つことにした。
しかし数十秒後...。
「ちょっとそこのお嬢さん」
「は、はい」
「可愛いねぇ、いくつ?」
「あっ、そのぉ...16です」
って、この人さっきのおじさん...。
嫌な予感がする。
背筋に冷や汗がたらーっと流れ、右手が小刻みに震える。
八代先輩、凜くん、早く来て!
「へぇ、1番いい頃じゃあん。ね、金に困ってたりしない?1枚1000円で写真撮ってあげる。売れなくてもお金あげるからさ」
「いえ、大丈夫です。お友達が下で待ってるので行きますね」
そう言って立ち去ろうとしたのだが、脇からガタイのいい男が出てきて私の腕を掴んだ。
「やめてください!」
「山田、早く乗せろ」
「りょーかいっ」
口を塞がれ、私は黒い車の中に投げ込まれた。
そして目隠しをされ、車が発進する。
「下ろしてください!」
「山田、ガムテープ」
「はいよっ」
ガムテープで口を塞がれて一気に苦しくなる。
そして手にはおもちゃだろうけど、手錠をかけられた。
「下ろすとしたら、君のパンツかな?」
「はははっ!」
「心配しないで、お金は出すから。さあ、もがいてあがいてぇ。君、元がいいから高値で売れるよ!はっはっは!」
何も抵抗出来ず、そのうち私は気を失った。
1時間のもぐらタイムを終え、お日さまに当たったら眩しくて目を細めた。
種が芽を出し花を咲かせる時もこんな感じなのかなとお花の気持ちになっていたところで凜くんがそわそわし出した。
「ねえさあやん。トイレどこかな?」
「トイレ?トイレは...」
辺りを見回してもそれらしきものがない。
そう言えば地下にあった気が...。
「下にあったと思うよ」
「ごめん。ちょっとダッシュで行ってくるぅ」
「うん、行ってらっしゃい」
いつもの10倍のスピードで再びもぐった凜くん。
1人取り残された私はビルや空を眺めて待つことにした。
しかし数十秒後...。
「ちょっとそこのお嬢さん」
「は、はい」
「可愛いねぇ、いくつ?」
「あっ、そのぉ...16です」
って、この人さっきのおじさん...。
嫌な予感がする。
背筋に冷や汗がたらーっと流れ、右手が小刻みに震える。
八代先輩、凜くん、早く来て!
「へぇ、1番いい頃じゃあん。ね、金に困ってたりしない?1枚1000円で写真撮ってあげる。売れなくてもお金あげるからさ」
「いえ、大丈夫です。お友達が下で待ってるので行きますね」
そう言って立ち去ろうとしたのだが、脇からガタイのいい男が出てきて私の腕を掴んだ。
「やめてください!」
「山田、早く乗せろ」
「りょーかいっ」
口を塞がれ、私は黒い車の中に投げ込まれた。
そして目隠しをされ、車が発進する。
「下ろしてください!」
「山田、ガムテープ」
「はいよっ」
ガムテープで口を塞がれて一気に苦しくなる。
そして手にはおもちゃだろうけど、手錠をかけられた。
「下ろすとしたら、君のパンツかな?」
「はははっ!」
「心配しないで、お金は出すから。さあ、もがいてあがいてぇ。君、元がいいから高値で売れるよ!はっはっは!」
何も抵抗出来ず、そのうち私は気を失った。