からふる。~第20話~
「おいおい、お嬢さん。着いたよ~」


「こっからが本番なんだからしっかりしてよね」



手錠もアイマスクもガムテープも乱暴に外され、冷たくて固い地面に叩きつけられる。



「言うこと聞いてちゃっちゃと撮っちゃえばすぐ帰すよ。ただし、言うこと聞かないとお仕置きしちゃうよ~」


「はいはーい、まずは上半身脱いでくださあい。ちなみに動画は1本1万。普通のバイトよりいいと思うよ」


「声かけた女子高生みんなやってるから気にしないでえ。さあさ、早く脱いじゃって」



恐怖で声が出ず、私は震えながら光が差す方へ歩き出した。



「ちょっと待ってよ~」


「やだっ!」



振り払おうとするけど、私の力が敵うはずもない。


だけど、負けたくない。


こんな変態エロオヤジたちに負けたくない。


お願い、誰か...


誰か...助けて。



「助けてっ!」


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