からふる。~第20話~
と、次の瞬間。
「おい」
ドスのきいた耳馴染みのある声が鼓膜を震わせた。
こ、こ、この声は...。
「そいつから手を離せ」
「なんだ、コイツ」
「さあやにきたねえ手で触んな!」
な、なんで...
なんでここに?
「ガキが指図すんじゃねえ」
「っるせえ!ぼこぼこにされたくなきゃ今すぐこっから失せろ!」
「このヤロー!」
おじさんが彼の元に走っていく。
そしてパンチを繰り出したのだが、呆気なく右手で押さえられた。
「なに?」
「ガキをなめてんじゃねえんだよ、くそオヤジ!」
そう言うと、彼は腹に1発パンチを繰り出し、それをまともに受けたおじさんはそのまま倒れた。
「今泉さんっ!おまえ、許さねえ!」
と、カメラマンの方も意気揚々と立ち向かっていったが、腰に蹴りを入れられてぶっ倒れた。
口から泡を吐き始めたつるつる頭のおじさんと白目を剥いている変態カメラマン。
怖かったけど、助かったぁ...。
「さあや!」
「うわっ!」
走ってきていきなりハグ?
ちょ、ちょっと待ってよ。
く、く、苦しい。
「良かった、無事で。何もされてないよな?」
「ガムテープとアイマスクと手錠以外は」
「は?なんだよ、それ?!もう1発食らわせてやる!」
「止めて。もういいから」
全く、ほんとケンカっ早いんだから。
「それより何でここにいるの?」
「たまたまおれと桃もアキバに来ててな。歩いてたら桃が女の子が連れ去られるって言い出して目をこらして見たらさあやだった。さあやが乗せられた後凜と先輩が地下から出てきたから、桃と一緒に交番に行ってもらった。おれはすぐタクシーつかまえてここに来た。所々工事で渋滞してたから良かった。じゃなかったら見失ってた。アイツらもそろそろ来るはずだからこのオヤジたちが脱走しないように見張って待ってような」
「おい」
ドスのきいた耳馴染みのある声が鼓膜を震わせた。
こ、こ、この声は...。
「そいつから手を離せ」
「なんだ、コイツ」
「さあやにきたねえ手で触んな!」
な、なんで...
なんでここに?
「ガキが指図すんじゃねえ」
「っるせえ!ぼこぼこにされたくなきゃ今すぐこっから失せろ!」
「このヤロー!」
おじさんが彼の元に走っていく。
そしてパンチを繰り出したのだが、呆気なく右手で押さえられた。
「なに?」
「ガキをなめてんじゃねえんだよ、くそオヤジ!」
そう言うと、彼は腹に1発パンチを繰り出し、それをまともに受けたおじさんはそのまま倒れた。
「今泉さんっ!おまえ、許さねえ!」
と、カメラマンの方も意気揚々と立ち向かっていったが、腰に蹴りを入れられてぶっ倒れた。
口から泡を吐き始めたつるつる頭のおじさんと白目を剥いている変態カメラマン。
怖かったけど、助かったぁ...。
「さあや!」
「うわっ!」
走ってきていきなりハグ?
ちょ、ちょっと待ってよ。
く、く、苦しい。
「良かった、無事で。何もされてないよな?」
「ガムテープとアイマスクと手錠以外は」
「は?なんだよ、それ?!もう1発食らわせてやる!」
「止めて。もういいから」
全く、ほんとケンカっ早いんだから。
「それより何でここにいるの?」
「たまたまおれと桃もアキバに来ててな。歩いてたら桃が女の子が連れ去られるって言い出して目をこらして見たらさあやだった。さあやが乗せられた後凜と先輩が地下から出てきたから、桃と一緒に交番に行ってもらった。おれはすぐタクシーつかまえてここに来た。所々工事で渋滞してたから良かった。じゃなかったら見失ってた。アイツらもそろそろ来るはずだからこのオヤジたちが脱走しないように見張って待ってような」