幼馴染に恋をしたら…
薄暗く、人気のない、体育館倉庫前

何かあったのかなと思ったら急に倒された

「った…。え?何かあったの?」

私はわからなかった

何もしてないのに倒されて尻もちついた

でも、鈴木さんの顔は

笑ってるのに怒ったオーラが凄くて、目が笑ってなかった。

「ねえねえ、小菜ちゃん。私さ、言ったよね?颯太君に近づかないでって、」

「う、うん。だからなにもしてな…」

「ウソつかないでっ!」

「痛いよ…」

髪の毛を引っ張らないで…

なんで?意味わからない…

「颯太君に告白したら、俺には小菜がいるからって」

な、なんで?

鈴木さんの事を好きなんじゃないの?

「私のほうが、性格も良い、アンタよりも可愛いし、運動もできる、勉強だってしてたのにっ…勉強は負けたとしても全部頑張ってたのに、ホントに最悪だね」

「……ごめんなさい」

「ごめんなさいで済むと思わないでっ!!」

その時、私にめがけて手が迫ってきた

あ、私、殴られるんだ。

私は目を瞑った

皆っ

幼馴染のみんなに助けてと心で言った

今更、もう突き放されてるよね。

私は覚悟した

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