幼馴染に恋をしたら…
その後は、お父さんとお母さんが先に帰って、その後に私達も出た。
その時も颯太は手を握ってくれて、嬉しかった。
校長室を出る前、鈴木さんがこっちを睨んでた気がするけど…
もういいから。幼馴染が守ってくれるから。好きな人が守ってくれるから。
私一人じゃないから。
そんな風に思いながら校長室を出たんだ。
まだ震えが収まらなかったから、保健室に連れて行ってもらって私は少し休むことにした。
「大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫」
ぎこちない返事だったと思う。でも、久しぶりに喋ったら凄く幸せで嬉しくて。
颯太も返事をした瞬間に、顔が明るくなって、それがまたかっこよくて。
「俺、最近、小菜と喋れてなくて悲しかった。」
急にそんな爆弾落とされてもっ…
「私、颯太と喋れて良かったよ。やっぱり颯太達がいないと生きていけないね。」
そうやって言って颯太に微笑み返した、
颯太も微笑み返してくれて気持ちが一気に楽になったんだ。