幼馴染に恋をしたら…
「あら!もしかして、小菜ちゃんのこと知ってるの?なら、学校の事とか教えてあげて欲しいし、小菜ちゃんのお隣でいいかしら?」


運がいいんだか悪いんだか。私の隣の席は奇跡的に空いている。


「よろしくねっ!小菜ちゃん!」


「う、うん。よろしく」


どうしよう。あのこと思い出しちゃう。


もう忘れたと思ったのに。忘れられたと思ったのに。


「小菜ちゃん?小菜ちゃーん」


「ぅ、うん?どうしたの?」


「どうしたのってもう1時間目終わっちゃったよ!ずっと上の空だったじゃん!」


え?嘘っ。やっちゃった。


「小菜ちゃん!急だけどさ、今日お昼、一緒にご飯食べない?話したいこともあるんだ」


どうしよう。空乃に言った方がいいのかな。


「私はいいよ。彩希君とお昼食べておいで」


「え!空乃…、ビックリした」


空乃はヘヘッと笑うと耳元で


「大丈夫、私達がついてる。彩希君もだいぶ反省してると思うよ。」


そうだ。茅人君は、反省してるかもしれない。


その事で話があるかもしれないし!


「いいよ!茅人君、空き教室で食べよ」
< 63 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop