幼馴染に恋をしたら…
お昼休み


私は空き教室に茅人君と一緒に行った。


―――ガラガラッ


「閉めちゃうね、ドア」


「うん、ありがと」


シーンとしてる。少し怖い。何が起こるんだろって思っちゃってる。


「ごめんね、小菜ちゃん。僕、前に裏切るようなことしちゃって。」


「う、うん、大丈夫。今は空乃とかも着いてるし、大丈夫だよ」


なんて返したらいいのかわからず、思いついた言葉を並べてく。


「僕、あの後すぐに引越しちゃって…謝れなかった。ほんとにごめんね。」


「大丈夫だよ、っ。」


チョコみたいな匂いが鼻を掠めた


「こんなことする自分、バカだと思ってる。でもごめん、謝りきれなくて、ほんとにごめんね」


「もういいよ、これからはまた友達としてやっていこ!ね?」


「小菜ちゃん、昔と変わらずすっごい優しい。僕の事許してくれるとか…」


「過去のこと引きずってるより、前向いて歩いた方がいいでしょ?お互い頑張ってこ!茅人君」


これでだいぶ忘れられた。これで思い出さずに済む

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