永世中立でいたいんだけど、そうさせないのが君たちだよね 〜龍になっております〜

「ゆいさん、ちょっといいかな」
「お疲れ様です！どうしましたか？」
「めいさんの話なんだけれど。」
「めいですか？」
「ゆいさんとりんさんに悪口を言われていると相談を受けてね」
「めいがそう言ったんですか」
「…そうだ。りんさんはまだ新人だからゆいさんに伝えるけど、今後慎むように。」
「…」
という内容だった。
「…事実なんかな」
「事実でしょ？だとしたら店長がわざわざLINEを送ってこないよ」
私は混乱していた。あの純粋そうな子がここまでするのか、と。だとしたらなんのために？私たちはなにかめいにしてしまったのだろうか。謎は深まるばかり。
謎の沈黙はまた嫌な空気へと変わっていく。この空気に耐えられず「飲み物買ってくるよ」とドアを開けたその時
「ねぇ…！2人とも！」
はぁ…はぁ…と肩を大きく揺らし、髪を乱しためいがドアを掴んで立っていた。
「めい！なんでここに！そんなに息切らして…」
私がめいを支えようとしたが
「ふざけんなよ、あんた。よくのうのうとあたしたちの前に出てこれるね。」
と激怒した。