永世中立でいたいんだけど、そうさせないのが君たちだよね 〜龍になっております〜
それから毎日お昼は一緒に過ごすようになった。なにせクロウの住む町はずっと遠くにあってクロウは私に隠しているつもりだろうが明け方に家を出て昼過ぎにこの湖へたどり着き、1時間程度話した後にすぐ町へ帰って行く。この1時間のために何十キロもある距離を何時間もかけて歩いてくることを知っている。私を頼ることをしないのだろうか。翼もあるから飛べるのに。私は密かに練習をしてなんとか飛べるようになった。もしクロウが迎えに来て欲しいと言ってきた時に…と、そう思うこともあったが、私を狙う魔道士が町に多いらしく心配で気を使ってくれているみたいだった。14歳なのに…クロウはこの道のりを歩いている時間に龍族の言葉を習得して私の言葉を少しずつ理解できるようになった。
「クロウ、学校は大丈夫なの?」
「平気だよ。俺は頭がいいからさ!」
相変わらずの強がりは治らないみたいだ。にひひと笑うクロウはなんだか嬉しそうだった。
「町で私を狙っているって言ってたけど同級生が私の居場所を知っているんじゃない?」
そういうとクロウはまたにひひと笑った。
「クロウ、学校は大丈夫なの?」
「平気だよ。俺は頭がいいからさ!」
相変わらずの強がりは治らないみたいだ。にひひと笑うクロウはなんだか嬉しそうだった。
「町で私を狙っているって言ってたけど同級生が私の居場所を知っているんじゃない?」
そういうとクロウはまたにひひと笑った。