永世中立でいたいんだけど、そうさせないのが君たちだよね 〜龍になっております〜
こんなこと誰にでもできると思っていたがそうでも無いらしい。めいとゆいにさりげなく夢の話について聞いてみても望んだ夢は見れないという。
「見たい夢が見られたら最高だよね」
「それな。あたしなら石油王と結婚するわ」
めいとゆいが願望を口に出す。
「なんじゃそりゃ。なんか一般的な回答すぎて面白くないね。」
私が笑いながら言うと
「えーそうかな?りんは?」
ゆいとめいがワクワクした瞳で私を見つめる。…美女の瞳の中の私は相変わらず醜い。
「んー、私なら未知の生物になるとか…かな?」
少し間が空いたあと2人は顔を見合わせて大笑いした。
「はー?りんが未知の生物ぅ?」
「相変わらず変わったこと言うね〜例えば?」
大笑いしているにもかかわらず上品さが残る彼女たちはまたもやワクワクした瞳で見つめてくる。…やめてってば。また見えちゃうじゃん。怪物が。
「強いて言うならドラゴンとか?」
2人はキョトンとした後にまた大笑いした。
「ドラゴン…!ドラゴン!」
「あはははっ!ドラゴン!」
「なんだよお!言ってみただけじゃん!」
そんなおかしいことを言ったつもりはない。けれど面白かったらしい。
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