如月の空の下、光る君を見つけた。
「ねえ、ことり。あんたさ、あの男とどーゆー関係なの?なんか最近毎日お昼一緒じゃん」
「なになにぃ、まさか嫉妬?」
「別にあたしは昼練あるからかまわないんだけど、なんか気になるんだよ。男の影がさっぱりないアイドルヲタクのことりが男と2人きりなんて信じられなくて」
「別に気にしなくていいよ。私と詩央くんはやましい関係じゃないし、今後そうなることもない。それは断言する」
「なんでそう言い切れるのよ」
「それはまあ...」
アイドルだから。
詩央くんは陽翔くんだから。
なんて言えるわけないよぉ。
「私のタイプじゃないから。あんなナヨナヨしてて陰キャなやつ、恋愛対象じゃないから。私の理想は誰より高く、トップアイドル如月陽翔なんだから」
「あっそ。ついこの前まで心ここに有らずでなんの欲もなかった感じだったのに、一体いつこんなに回復したのか...」
みっちゃんには呆れられちゃったけど仕方がない。
何されようが、何言われようが、事実は言えない。
全ては詩央くんが快適な高校生活を送るためだから。
「なになにぃ、まさか嫉妬?」
「別にあたしは昼練あるからかまわないんだけど、なんか気になるんだよ。男の影がさっぱりないアイドルヲタクのことりが男と2人きりなんて信じられなくて」
「別に気にしなくていいよ。私と詩央くんはやましい関係じゃないし、今後そうなることもない。それは断言する」
「なんでそう言い切れるのよ」
「それはまあ...」
アイドルだから。
詩央くんは陽翔くんだから。
なんて言えるわけないよぉ。
「私のタイプじゃないから。あんなナヨナヨしてて陰キャなやつ、恋愛対象じゃないから。私の理想は誰より高く、トップアイドル如月陽翔なんだから」
「あっそ。ついこの前まで心ここに有らずでなんの欲もなかった感じだったのに、一体いつこんなに回復したのか...」
みっちゃんには呆れられちゃったけど仕方がない。
何されようが、何言われようが、事実は言えない。
全ては詩央くんが快適な高校生活を送るためだから。