空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
プロローグ
空も海も青くて広い。

どんな邪気も、どんな悪の影も見えない。

どこまでも続くように見えるその青の果てを私はいつも探していた。

青春って言葉にも青がつく。

その青さはどうやったら図れるのだろうか。

砕け散った私にはその術を考える以前に、もう図る物もないのだけれど、私はずっと疑問に思っている。

単刀直入に言うと、私は失恋した。

自分のせいだと分かっている。

2人を引き合わせた私がバカだった。

これだからお人好しは困る。

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