空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
会場の最寄り駅で夏帆ちゃんと待ち合わせしていた。
夏帆ちゃんは私を見つけるやいなや私に背を向けた。
「夏帆ちゃん?」
「碧萌ちゃん...その...あの...浴衣...」
としどろもどろになっている夏帆ちゃんの元に彼が近寄ってくる。
「夏帆、似合ってるよ」
夏帆ちゃんは声に反応し、振り返ると海くんが恥ずかしがって髪をかきむしっていた。
「海、照れてる」
「わ、わわ、悪いかよ」
最初から明らかにいつもと様子のおかしい2人だったけど、それは暗くなっても続いた。
お互いに一定の距離を取りながら歩いているというのに、金魚すくいではぴったりくっついてやっていたり、それに気づいて夏帆ちゃんが動揺して尻もちをつくと海くんが顔をりんご飴並みに真っ赤にしながら助けていたり...。
初々しくて面白くて不思議な2人を、私は5歩後ろから眺めていた。
たっくんはというとさほど興味無さそうに呑気にふらふら歩き回っていた。
夏帆ちゃんは私を見つけるやいなや私に背を向けた。
「夏帆ちゃん?」
「碧萌ちゃん...その...あの...浴衣...」
としどろもどろになっている夏帆ちゃんの元に彼が近寄ってくる。
「夏帆、似合ってるよ」
夏帆ちゃんは声に反応し、振り返ると海くんが恥ずかしがって髪をかきむしっていた。
「海、照れてる」
「わ、わわ、悪いかよ」
最初から明らかにいつもと様子のおかしい2人だったけど、それは暗くなっても続いた。
お互いに一定の距離を取りながら歩いているというのに、金魚すくいではぴったりくっついてやっていたり、それに気づいて夏帆ちゃんが動揺して尻もちをつくと海くんが顔をりんご飴並みに真っ赤にしながら助けていたり...。
初々しくて面白くて不思議な2人を、私は5歩後ろから眺めていた。
たっくんはというとさほど興味無さそうに呑気にふらふら歩き回っていた。