空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
潮さんと打ち解け、高校生活で唯一無二の友達になった初夏のある日。

校庭の脇を通って校門に向かっていた私たち。

ふと、視線を右隣に並んで歩く夏帆ちゃんを見ると夏帆ちゃんも誰かを見ていた。

その視線の先を辿る。

そこには...海くんがいた。

胸がぎゅうっと締め付けられた。

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