空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
私は颯翔くんを強引に海に連れてきた。
本当は砂浜の上でかけっこしたかったし、太陽の光できらきら光る水を掛け合って青春ぽいことをしたかった。
でも、振られてしまった今、出来ることはない。
ただ、地平線に沈んでいく赤とオレンジの美しいグラデーションの太陽を見つめるだけ。
感傷的になってきてふと昔を思い出す。
食べるのが好きで色々食べ過ぎてデブだった。
下目に2つ結って、前髪は眉上パッツン。
海くんには散々笑われた。
たっくんは苦笑いするけど、批判的なことは言わなかった。
幼少期から思考も独特で、空と海を間近に感じられる絶好の環境で育った私はそれに対して疑問と妄想を膨らませた。
なぜ空は高いのか。
なぜ空は広いのか。
なぜ空は空というのか。
なぜ空は笑うのか。
なぜ空は泣くのか。
なぜ空は怒るのか。
なぜ空は青いのか。
なぜ海は広いのか。
なぜ海は青いのか。
なぜ海に波が出来るのか。
なぜ海は海というのか。
なぜ海は塩辛いのか。
なぜ海は砂浜を越えてこないのか。
そして...
空と海の果てはどこか。
空と海は永遠か。
そんなことをずっと考えていた。
だけど、最近の私は...ずっと颯翔くんのことを考えていた。
手紙を書いていた時も、返事が来なかった時も、会えなかった七夕の日も、テストに向けて勉強していた初夏の夜も、ずっと颯翔くんのことが頭から離れなかった。
顔を見たくて、
話がしたくて、
会いたくてたまらなかった。
颯翔くん、
私は
空よりも
海よりも
キミのことが知りたかった。
こんなにも惹かれる人は人生で初めてなんだ。
雨上がりの空にかかる虹を初めて目にしたとき、これが自然の神秘で、こんなにも美しいものが私達の生きているこの地球にはあるんだって思ってわくわくした。
ドキドキした。
それと同じ。
颯翔くんを初めて見たときも虹の時と同じ、いやそれ以上のものすごいパワーを感じた。
奇跡だと、運命だと思って信じて疑わなかった。
だけど、それは違ってた。
違っていたみたいだ。
本当は砂浜の上でかけっこしたかったし、太陽の光できらきら光る水を掛け合って青春ぽいことをしたかった。
でも、振られてしまった今、出来ることはない。
ただ、地平線に沈んでいく赤とオレンジの美しいグラデーションの太陽を見つめるだけ。
感傷的になってきてふと昔を思い出す。
食べるのが好きで色々食べ過ぎてデブだった。
下目に2つ結って、前髪は眉上パッツン。
海くんには散々笑われた。
たっくんは苦笑いするけど、批判的なことは言わなかった。
幼少期から思考も独特で、空と海を間近に感じられる絶好の環境で育った私はそれに対して疑問と妄想を膨らませた。
なぜ空は高いのか。
なぜ空は広いのか。
なぜ空は空というのか。
なぜ空は笑うのか。
なぜ空は泣くのか。
なぜ空は怒るのか。
なぜ空は青いのか。
なぜ海は広いのか。
なぜ海は青いのか。
なぜ海に波が出来るのか。
なぜ海は海というのか。
なぜ海は塩辛いのか。
なぜ海は砂浜を越えてこないのか。
そして...
空と海の果てはどこか。
空と海は永遠か。
そんなことをずっと考えていた。
だけど、最近の私は...ずっと颯翔くんのことを考えていた。
手紙を書いていた時も、返事が来なかった時も、会えなかった七夕の日も、テストに向けて勉強していた初夏の夜も、ずっと颯翔くんのことが頭から離れなかった。
顔を見たくて、
話がしたくて、
会いたくてたまらなかった。
颯翔くん、
私は
空よりも
海よりも
キミのことが知りたかった。
こんなにも惹かれる人は人生で初めてなんだ。
雨上がりの空にかかる虹を初めて目にしたとき、これが自然の神秘で、こんなにも美しいものが私達の生きているこの地球にはあるんだって思ってわくわくした。
ドキドキした。
それと同じ。
颯翔くんを初めて見たときも虹の時と同じ、いやそれ以上のものすごいパワーを感じた。
奇跡だと、運命だと思って信じて疑わなかった。
だけど、それは違ってた。
違っていたみたいだ。