僕には君しかいない



なんとか階段を登って新しいクラスへ足を踏み入れる。








〘キャーキャー〙








知らない女の子達がたくさん叫んでいる。









私は自分の席を見つけ、あまり音を立てないようにそーっと座る。









なぜだろう。。。







昔はこんなんじゃなかったのに。






いつからこんなに弱い女の子になっちゃったんだろう。







なんてぼやぼやとしてたら、一人の大人しそうな女の子が私に声をかけて来てくれた。






「ねぇね!君名前は?





愛咲は李氏山 愛咲〈Ishiyama Aisa〉よろしくね。一人称が愛咲って変だと思った?





小さい頃は私だったんだけどね!キモかったらごめんね。。出来れば仲良くしてほしいな!






よろしくね。」






よく喋る子だな。けど一人称が自分名前だからって私は変だとは思わない。







だって一人称が自分の名前だったら、自分の名前を誇らしく思ってるみたいだし。







私は……憧れる。








「私は能美田 愛笑〈Nomita Aemi〉よろしくね。






一人称が自分の名前だからって気持ち悪いななんて全然思わないよ!



むしろ私こそよろしくね。」








久しぶりの友達?と喋るのはとっても緊張したけど悪い子ではないのかなって思えたんだ。






「そかそか!ありがとう!!」








笑った笑顔はとっても優しい顔だった。








この時の私はこの子が私の一生の友達となるなんて思いもしなかった。








だって今までだって。。。。








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