僕には君しかいない
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入学式の後も愛咲ちゃんは私と一緒のいた。
やっとの思いで午前の授業が終わりお昼を食べようとしてたときに愛咲ちゃんとお喋りしてた。
「ねぇね!愛笑はいつになったら呼び捨てで呼んでくれるの?」
何を言い出すのかと思いきや、名前呼びの話だった。
「いやいやいや!
私なんかが愛咲ちゃんの事を呼び捨てなんかで呼んだら神々が怒りますよ!」
そう言いながら私は手と顔を左右に思いっきり振る。
うんうん。。
「愛笑、そんな事思ってるの?会って何日かしか会ってないけど愛笑は優しい子だよ。
だから、"私なんか"じゃなくて"愛笑だから"に変えたら?
愛咲は"愛笑だから"呼び捨てで呼んでほしいな。」
こんな事を言ったあとの愛咲の上目遣いはとってもずるい。
"私なんか"じゃなくて"愛笑だから"。
私のなかで止まっていた何かが動いたように感じた。
「いいの?私が呼び捨てで呼んで」
「いいに決まってんじゃん!
勝手なやつだなって思うかもしれないけど愛咲にとって愛笑は大事な友達だよ。」
「………うっ、、、、うっ。。
こんな事初めて………言われたぁーーーーー!!ありがとう。。愛咲ー!」
本当にこんな事を言われたのは初めてだったから私は思はず泣きじゃくってしまった。
面倒くさいやつだなって思われたかな?と不安に思いながらも顔を上げると
「ありがとう!愛咲って読んでくれて!!
それに嘘じゃないよ。この言葉。だからよろしくね!」
「うん!ありがとう!!こちらこそよろしくだよー!」
なんて温かい会話をした。
「とっても話変わるんだけど、愛笑は部活どーすんの?」
本当に話がころっと変わった。
それも愛咲らしいななんて思ったり。
けどもうすぐ仮入部が始まる。
だからそろそろ決めなくちゃいけない。
この学校は全校生徒全員部活に入らなくてはならない。
だから運動が苦手な私は頑張って運動部に入ろうと思ってる。
「愛咲は??」
愛咲は悩んでるから笑顔で
「うーん。テニス部とか?」
まぁ、ダンス部も気になるけど私はピアノやってたのにリズム感覚ないけどと苦笑いしながら言った。
「そうだったの??
私は内気だったから部活に入れなくてだから、苦手だけどちょっと運動部とか入ってみたいなって思ってはいるよ。
だからテニス部いいかも!」
「じゃあ、テニス部に体験はやめて、本入部で!」
と一人でつぶやいてケラケラと笑ってる愛咲はとてつもなく優しい。