転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
ヴァルテリはバードリー伯爵を王宮内の牢へ入れるように衛兵に指示をした後、アイリーンとともにルーメンティーのもとへ向かった。
「父上に進言いたします。
元財務大臣であったバードリー伯爵が国の予算を不正に懐へ入れていたことが判明いたしました。
バードリー伯爵を罷免したのですが、この後はいかがいたしましょうか。」
ヴァルテリは簡潔に議会での出来事をルーメンティーに報告し、その後の指示を仰いだ。
「バードリー伯爵はまだ王宮内にいるのだよな。
それならば、今すぐバードリー伯爵の家へ向かい証拠をそろえろ。
何人連れていってもかまわない。
ただし、アイリーンは王宮に残ること。
話は以上だ。」
「私も、ヴァルテリ様と参ります。」
アイリーンはルーメンティーにそう志願したものの、一緒に行くことに対しての承諾を得ることができなかった。
「アイリーン、待っていてほしい。
必ず、戻るから。」
ヴァルテリはルーメンティーとカルロティーが目の前にいるにもかかわらず、アイリーンの唇にそっと口づけをして、国王の執務室を後にした。
「父上に進言いたします。
元財務大臣であったバードリー伯爵が国の予算を不正に懐へ入れていたことが判明いたしました。
バードリー伯爵を罷免したのですが、この後はいかがいたしましょうか。」
ヴァルテリは簡潔に議会での出来事をルーメンティーに報告し、その後の指示を仰いだ。
「バードリー伯爵はまだ王宮内にいるのだよな。
それならば、今すぐバードリー伯爵の家へ向かい証拠をそろえろ。
何人連れていってもかまわない。
ただし、アイリーンは王宮に残ること。
話は以上だ。」
「私も、ヴァルテリ様と参ります。」
アイリーンはルーメンティーにそう志願したものの、一緒に行くことに対しての承諾を得ることができなかった。
「アイリーン、待っていてほしい。
必ず、戻るから。」
ヴァルテリはルーメンティーとカルロティーが目の前にいるにもかかわらず、アイリーンの唇にそっと口づけをして、国王の執務室を後にした。