転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
ティーナ伯爵が後任の財務大臣となった日の夜、アイリーンとヴァルテリは今後のことについて話していた。
「まだまだ先の話だけど…
ニーナは王太子にふさわしいのはサクラとハイメどっちだと思う?」
ヴァルテリが国王となると、その日のうちに新しい王太子が誕生するので、早めに決めておかなければならない問題だった。
「私はサクラでいいと思いますよ。
まだどちらがふさわしいのかはわかりませんが、サクラならきっとこの国をヴィックとともにいい方向に導いてくれると思うの。
女性だって即位できるんでしょ?
それなら先に生まれたサクラがなった方がいいと思うの。
ヴィックはそうは思わない?」
どうやらヴァルテリはサクラを王太子とすることに不安があるようだった。
その不安はサクラに資質がないというのではなく、周囲が女性の王太子を認めるのかが心配だったのだ。
「女性でも男性と同じように考え、行動できるということは私が議会で証明します。
だから、きっと大丈夫です!」
「ニーナがそこまで自信たっぷりに言うと、なんだか本当に大丈夫に思えてくる。
そうだよな。
周囲が認めてくれるように、俺たちが頑張ろう!」
「はい!」
この日、将来の王太子にサクラを就任させようとふたりは決めた。
「まだまだ先の話だけど…
ニーナは王太子にふさわしいのはサクラとハイメどっちだと思う?」
ヴァルテリが国王となると、その日のうちに新しい王太子が誕生するので、早めに決めておかなければならない問題だった。
「私はサクラでいいと思いますよ。
まだどちらがふさわしいのかはわかりませんが、サクラならきっとこの国をヴィックとともにいい方向に導いてくれると思うの。
女性だって即位できるんでしょ?
それなら先に生まれたサクラがなった方がいいと思うの。
ヴィックはそうは思わない?」
どうやらヴァルテリはサクラを王太子とすることに不安があるようだった。
その不安はサクラに資質がないというのではなく、周囲が女性の王太子を認めるのかが心配だったのだ。
「女性でも男性と同じように考え、行動できるということは私が議会で証明します。
だから、きっと大丈夫です!」
「ニーナがそこまで自信たっぷりに言うと、なんだか本当に大丈夫に思えてくる。
そうだよな。
周囲が認めてくれるように、俺たちが頑張ろう!」
「はい!」
この日、将来の王太子にサクラを就任させようとふたりは決めた。