転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
全ての受験者が試験場を後にしたのち、それぞれの試験場からルーメンティーを除いた２９人が一つの部屋に集められた。

２９人でこれからすることは採点だ。

本来であればアイリーンとヴァルテリは採点作業に参加する予定ではなかったが、分担した方が早く終わるということでアイリーンとヴァルテリも参加することになったのだ。

２９人で採点する量は合計４００枚を少しきるほどであり、一人当たり、１４枚。

総問題数が３００問ほどあり、１枚採点するのもかなり大変だった。

「今日は徹夜ですね。」

アイリーンがそうつぶやくと、その場にいたものの顔が一瞬ひきつったが、早めに合格者を出すためには致し方ないとあきらめ顔になった。

「ニーナ、子どもたちが心配だ。
執務室で一緒に採点しないか？」

ヴァルテリがアイリーンにそう提案したので、アイリーンは笑顔で頷き、３０枚ほどの解答用紙と模範解答が書かれている用紙を持ち、立ち上がった。

「皆さんも休憩しながら採点してくださいね。」

アイリーンは他の人にそう声をかけるとヴァルテリとともに部屋を後にした。
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