転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
サクラとハイメが政務室を後にしたのち、アイリーンとヴァルテリは残りの政務に取り掛かった。

ひとりひとりに書類を作成するのは大変だったが、サクラとハイメのことを話しながら作業を進めていたので、時間が経つのはかなり早かった。

「終わった!」

「俺も、終わった!」

アイリーンが先に作業を終え、少し遅れてヴァルテリも作業を終えた。

手書きの紙を三つ折りにし、封筒に入れて封をした後、政務室に伝令係を呼び寄せ封書を渡した。

この封書は明日から明後日にかけて国中の合格者に届けられることとなっている。

二次試験が行われるのは1週間後なので、それまでの間は各自、政務をしながら家族の時間を大切にして過ごそうと誓った。
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