転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
「国王様、褒美はいりません。
これらのことは私の力量ではなく、お父様や国王陛下が助けてくださったからです。

私にはスリジエの称号ですら身に余るほどです。女公爵の位までいただくことはできません。

だから、そのお金は困っている人の為に使ってください。

私に与えようとした領地には飢饉に困ることの無いように食料を植えて育ててください。

王太子様との婚約はすごくうれしかったけれど、王太子様のご意見を無視して私がいただくことはできません。

以上がわたくし、アイリーン・キャンベルの答えです。

国王様の慈悲を無駄にするようで申し訳ないのですが、どうぞご理解願います。」

アイリーンは返答を国王に述べると再びお辞儀をした。

そしてアイリーンの返答にこの場にいたもの全員が称賛の拍手を送り、父親のニコラスは拍手をしながら泣いていた。
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