転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー

「あの、ヴァルテリ様？
質問なのですが、リンネはどちらで休ませればいいのですか？」

「あぁ、すまない。
伝えるのをわすれていた。

アイリーンの部屋の右隣に用意してあるから、そちらを使ってほしい。
王族は隣の部屋に侍従やメイドを１名入れられることになっているから。

部屋はアイリーンの部屋と」ほぼ同じようにしてある。
部屋の中のものは自由に使っていいから。」

アイリーンのメイドとしてこの王宮に来たリンネは自分の部屋が主人の隣に部屋付きで用意されていること、同じように内装を整えてくれたことに驚き、何度も何度もヴァルテリにお礼を言っていた。

「自分の部屋はアイリーンの部屋から見て左隣にあるから困ったことがあれば何でも聞いてほしい。
昼間も執務室ではなく、隣の部屋で仕事をしていることが多いから、いつでも訪ねてきてくれていいぞ。

例えば母上のレッスンがきついときとか。」