転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
それから数日後。

アイリーンの体力が戻り次第、ふたりは積極的に子育てに精を出していた。

貴族の場合は乳母を雇い、両親は全く世話をしない家庭もあるようだったが、アイリーンの生家キャンベル家も、王家アルヴァドス家もやれる限りは自分たちで子育てをするというのが常であった。

今回は双子ということもあり、ヴァルテリの両親も時間の限り子育てを手伝ってくれることになった。

また、夜間に関しては翌日の政務などにひびく恐れがあるため、乳母を雇った。

それでも自分の母乳で育てたいとアイリーンが強く望んだため、事前に搾乳し乳母がそれをあげるということになった。

乳母には双子よりも数日先に生まれた女の子がいた。

将来的には乳母の子供とアイリーン、ヴァルテリの子どもが友達のような関係を結ぶことができるよう、アイリーンとヴァルテリは期待していた。
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