幼なじみの彼は王子様
「今日も休む?」

「うん。まだちょっと体調悪いから休む」

「病院行った方がいいんじゃない?」

「昨日よりは回復してきてるから大丈夫。明日は学校行けると思うし」

「そう? 仕事に行くけれど何かあったら連絡してね」

「は〜い」

私は昨日学校を休んだ。
瑠衣に会いたくなかったから。

瑠衣の事を考えたら、頭が痛くなる。

忘れてと言われても忘れるわけない。
忘れようと思えば思うほど頭の中で一昨日の事が繰り返す。

いっその事、記憶喪失になれたらいいのに。

そう考えては、楽しい思い出も消えてしまうからと諦める。

『体調大丈夫? 無理しないでね』

友達の真理も心配して、毎日メッセージをくれる。

『大丈夫だよ! 心配かけてごめんね』

と返信する。

罪悪感で死にそう。
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