アイノカタチ
窓を開けて身を乗り出して台所の窓をたたく



未知子さんは驚いた顔をするけど慣れたことだからすぐに窓を開けてくれる



『菜月のことだよね?』



「そう、顔色悪いし苦しそう」



『わかった、ありがとうね。行ってみる』



「うん、お願い」



あとは未知子さんに任せて俺の任務完了



でもやっぱ大好きな彼女のことは気になるからもう一度部屋に戻って窓越しに菜月の様子を確認する



いまだに苦しそうな呼吸をする菜月に未知子さんが素早く在宅用の酸素吸入の機械をセットし酸素を送るチューブを菜月に装着していく



菜月の指には血中の酸素濃度を測る機械もセットされ苦しそうなかおも少しだけ和らいだ



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