未来は霧のなか

亮太と私は、以前よりも 本音で 話し合えるようになっていた。
 

「私、美佐子の自由な所とか 自分に正直な所とか。前、いいなって思っていた所を 軽蔑していて。そんな自分がイヤなの。」

亮太の部屋で イチャイチャしながら話す。

試験が終わった後は 甘いだけの時間。
 


私と付き合ってから 亮太は 成績が上がった。

二人で 勉強している成果。


それ以上に 亮太の 意識が変わったのだと 私は思う。
 

私のせいで 成績が落ちた、と言われないように。

亮太は頑張っている。


だから 亮太のお母さんも、私に対して とても好意的だった。

毎日のように 亮太の家に 行っているのに。

いつも 感じ良く迎えてくれる。
 
< 122 / 136 >

この作品をシェア

pagetop