未来は霧のなか
だらだら、ごろごろ、何もしないま 、夏休みは過ぎていく。
時々、典子達と会って おしゃべりをする。
美佐子は、誘っても出てこない。
電話をすると、
「学校でもないのに、遠いよ。」
と答える美佐子。
「それより浩子、こっちにおいでよ。地元の友達、紹介するよ。」
と逆に、美佐子は私を誘う。
「うん。どうせ暇だから。行こうかな。」
私は、美佐子に誘われたことが嬉しかった。
「いつ来る?駅まで 迎えに行くよ。」
乗り気で答える美佐子。
美佐子の地元に行ける。
美佐子の特別な仲間になれる。
私は有頂天になっていた。