未来は霧のなか
その日から、私達は 毎日『野ばら』に寄り道をした。
時々、他の仲間達も 一緒に。
隠れ家っぽい雰囲気。
いつも空いている2階。
溜まり場には ぴったりだった。
しかも堂々と煙草が吸える。
「典子達、今日は どうする。」
帰りに 美佐子が聞く。
「今日は、お腹空いているから。ハンバーガーにしようか。」
典子の言葉に、千恵達が頷く。
「オッケー。じゃ、浩子、行くよ。」
美佐子と私は、教室を出る。