未来は霧のなか

夜10時過ぎに、亮太から 電話が入った。
 

「オッス。まだ起きている?」


と明るく言う亮太。
 

「当たり前でしょう。今日は、ありがとうね。」

私も 笑って答える。


駅からの帰り道 亮太は 家の近くまで送ってくれた。
 
「何が?」

と聞き返す亮太。

「送ってくれたでしょう。」

と私が言うと

「ああ。当たり前でしょう。」

と亮太は 私の言葉を真似して言い 二人で笑った。
 


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