未来は霧のなか

美佐子の携帯は、ずっと繋がらない。

携帯を 取り上げられたことも考えて 私達は メールを控えていた。
 


亮太が 美佐子の不在を埋める。


告白された翌日の放課後 私は亮太と 駅で待ち合せをした。

仲間に 亮太とのことを話し、
 

「今日は みんなと 寄り道できないよ。」

と私が言うと、
 
「浩子、いいなあ。彼氏、見たいよね。」

と言って 待ち合せ場所まで みんなで付いて来た。



改札口から 出てくる亮太は 5人で立っている私を見て 苦笑する。

私は みんなに手を振り 亮太に駆け寄った。
 


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