ぜんぜん足りない。
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寝たらいやなこと忘れるっていうくせに、見た夢は最悪で散々だった。
街中で、こおり君が女の子と歩いてて、わたしが追いかけたらスタコラ逃げるの。
相手の肩を大事そうに抱きながら、鬱陶しそうにわたしを見て。
やっと追いついたって思ったら、すごい冷たい目で
『桃音なんか、もういらない』
って言うんだ。
……なにが悲しいかって、
それが、現実とあんまり変わらない状況だってこと。
いやだよもう。
好きじゃないなら、振ってくれたほうが楽……なのに。